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2009年12月14日 (月)

戰爭は平和である

オバマ米大統領ノーベル平和賞受賞演説はすばらしかった。

巧みな演説は人をいとも簡單に醉はせる。だからこそ政治家は演説に異常なほどに力を注ぐ。ブッシュの演説を唾棄した人々が、オバマに拍手喝采する。話の内容もやつてゐることも同じなのに。

ジョージ・オーウェルの小説に出てくる有名な言葉こそ今囘の受賞に最もふさはしい。 戰爭をやらかしてゐる最中の大統領が平和賞を貰ふのだから。

戰爭は平和である

私も以前は、アメリカは己の信じた正義のために戰つてゐるのだから、それでイラクやアフガニスタンの市民が死んでもやむを得ないと思つてゐた。しかしそれはやはり誤りだ。どんな正義を信じてゐようと、無關係な者を殺してよい理由にはならないからだ。

もしもハムレットがクローディアスに復讐しようと、そこに居合はせた罪もない男女や子供もろとも手榴彈で吹き飛ばしたとしたら、我々はハムレットの正義感を稱へるだらうか。答は言ふまでもない。

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天皇の政治利用

政治利用、宮内庁に深まる危機感 天皇陛下と中国副主席会見問題

會見の一カ月前までに文書で正式に申請しなかつたのが問題といふが、本質的に考へれば、申請がたとへ二カ月前、半年前、一年前だつたとしても、それは政治利用だ。

そもそも現在の天皇の役割は、政治に利用されること以外の何物でもない。

民主黨はやり方が拙劣だつたにすぎない。

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