公共心の缺如・續
喜六郎さんから反論。
案の定、木村さんが噛みついてきたけど、誰も「堀江は公共心の欠如で逮捕された」などと書いてないんだけどね。(投稿者:kirokuro 2007/3/24 22:11)
もう一度讀んでみませう。
裁判長の説諭要旨はどうかと思うが、妥当な判決だと思う。/今は堀江被告に限らず、公共心が欠如した富裕層が本当に増えたと思う。(「堀江貴文被告に実刑判決!」)
さて、喜六郎さんが「妥当な判決」だと考へる根據は一體何なのでせう。それが示されてゐない以上、私のやうにわざと、いやいや、うつかり「公共心の欠如」がその根據だと誤讀する讀者がゐても仕方ありますまい。
小林亮一氏の「東京地裁の堀江判決を批判する」によれば、裁判所はライブドアの利益計上が合法か違法かと云ふ「公認会計士ですら判断に迷う問題」について直接の判斷を避け、「投資組合は脱法目的で設立され違法」とだけ述べたさうです。しかしこれは小林氏が指摘する通り、「すべての起訴事実の土台となっている事実について法判断を回避し、『脱法目的の団体を通じてやったことだからいけないよね』というイメージだけで構成された判決」と云へないでせうか。
私は專門家ではないのでこれ以上の事は云へませんが、喜六郎さんは「妥当な判決」と判斷する法的知識をお持ちなのでせう。どうぞそれをお聞かせ下さい。こんな事は無いと思ひますが、萬が一、それをお示しになれない場合、「何だ結局、『法的根據はよく分らないけど、ホリエモンは公共心が缺如してゐる奴だから有罪!』と云つてゐるのと同じぢやないか」と思はれかねませんから、御注意下さい。
とにかく出鱈目でもいいから、人を叩きたくて仕方ないんだろうな。
「人を叩きたくて仕方ない」のはお互ひ樣。但し當方は、「公共心が缺如してゐるから有罪」と云ふ本音を思はず行間に漏らして仕舞ひ、それを指摘されると「そんな事は書いてゐない」といきり立つやうな「出鱈目」をやらかす度胸はありませんけどね。
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コメント
「某は公共心が欠如してゐる」と言つて他人を非難する人は「某は非国民だ」と言つて他人を断罪する愛国者と似てゐます。
公共心も愛国心と同じく「悪党の隠れ蓑」、堀江被告にだつて「公共のため」といふ大儀はあるでせう。
まあ僕には、堀江被告なんて「悪党」といふより小心者の善人にしか見えませんが。
喜六郎氏然り。
投稿: 梅沢 | 2007年3月27日 (火) 00時41分
自分にだけは公共心があると自信満々云ひ切る人を信用する氣にはあんまりなれませんね。ひよつとして喜六郎さんが「富裕層」だとすれば、今囘の發言は自己批判と云ふ事になり、立派だと云はざるを得ませんが。
投稿: 木村貴 | 2007年3月27日 (火) 01時13分