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2005年8月30日 (火)

横書の書式について

 先日、「戰前の書籍で、表紙の題名や頁上部の章題が『右から左』の横書で書かれてゐると讀みにくくて敵はぬ」と書いたのだが、若干修正しておきたい。讀みにくいのは、私の手元に『右から左』と『左から右』が混在してゐるからで、すべて『右から左』に書いてあれば特段讀みにくくはない。要は慣れである。

 但し、題名や章題が「右から左」でも、その他の部分が西洋流に「左から右」で書かれてゐる場合は少なくない。岩波文庫で云ふと、『古代希臘文學總説』(昭和十六年第二刷)の題名は右から左だが、卷末にある地圖の題名は「古代希臘文學總説附録地圖」と左から右に書いてある。圖中の地名も「アテナイ」「テバイ」などとやはり左から右である。『佛蘭西文學史序説』(昭和三年初刷)も同じく題名は右から左だが、卷末の索引は「アカデミイ・フランセーズ」「スタンダール」などと左から右に書いてある。

 推測的結論。「右から左」の書式は題名や章題等、使用される箇所が慣習上決まつてをり、本文、索引、附録等、その他の箇所は西洋流に「左から右」に書くのが戰前も一般的だつたのではないか。

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