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2005年3月22日 (火)

『アメリカの何が偉大か』

 參考圖書。

 Dinesh D'Souza,What's So Great About America (Washington,D.C.:Regnery Publishing,2002)

 著者はインド生まれのアメリカ人政治學者。本の題名だけ見ると感情的なアメリカ萬歳論と誤解されるかもしれないが、論の進め方は極めて論理的、實證的である。第二章のタイトル「植民地主義に萬歳二唱」は、E.M.フォースターの「民主主義に萬歳二唱」を踏まへたものと思はれる。西洋文明は植民地主義の元凶だから怪しからぬ、とインテリはすぐ云ふが、インド人は獨立後も英語を使つてゐるし、猛暑の中スーツを着、ネクタイを締めて職場に行くし、毎朝新聞を讀んでゐるし、イギリスに倣つた二院制の國會を保持してゐるではないか。これを要するに、西洋文明の少なくも或部分には普遍的な價値がある。すなはち、植民地主義にも良い面はあつたのだ。植民地主義に萬歳を三囘唱へろとは云はないが、二唱くらゐしても罰は當たるまい。著者ディネシュ・ドゥスーザはかう説くのである。

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