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2004年12月 7日 (火)

歌の文句

 歌詞が愚劣だからと云つて、必ずしもその歌が詰まらぬとは限らない。サザンオールスターズの歌には普通の文章なら不必要な英語がこれでもかと出て來るが、あれは民謠の「エンヤートット」「ヤッショーマカショ」の類だと思へば腹も立たない。まあ何事にも限度はあるが。

 輕薄な流行歌とは對極にあると思はれてゐる軍歌が必ずしも立派な國語で書かれてゐるとも限らない。「父よあなたは強かつた」と云ふ歌があるが、全うな日本人なら、自分の父親を「あなた」などとは呼ばないものである。ついでに云へば私は軍歌は餘り好かない。建前しか歌はれてゐないからである。本居宣長が軍歌を聴いたなら、「まごころ」が無いと斷じて疎んずるに違ひない。いつの時代も建前は必要だが、少なくも建前だけの宣傳役を藝術と呼ぶ事は出來ない。

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