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2004年12月 7日 (火)

クリスマス近づく

 槇原敬之のクリスマス・ソングに「『クリスチャンでもないのに』、さう思つてゐたけれど」と云ふ一節がある。私も以前は「キリスト教徒でもあるまいに、何がクリスマスだ」と業腹に思つてゐたのだが、今は考へを改めた。日本人にとつては、サンタクロースも幼子イエスも聖母マリアも八百萬の神の一人に過ぎない。國際化時代に生きる普通の日本人ならクリスマスを祝つて當然なのである。

 日本でクリスマスが正月に近くなければ、これほど盛大には祝はれなかつたかもしれない。ヨーロッパでもクリスマスの祝ひは土着の農耕的祝祭とキリスト教の教義が習合して生まれた。しかし、西洋と日本の間には大きな相違がある。

 例へばヨーロッパでは春の復活祭をクリスマスと同じくらゐ盛大に祝ふ。其の頃になると、レコード店にキリストの復活の經緯を歌ふバッハのマタイ受難曲が大量に竝ぶ。しかし日本では復活祭を祝ふ風習は無いし、レコード店にCD三枚組のマタイ受難曲が積上げられる事も無い。そもそも復活と云ふ概念は日本人に縁遠いのである。日本人は死ねば守り神となり、故郷の山の頂から子孫の暮らしを見守り續ける。復活する必要は無いのだ。

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