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2004年5月17日 (月)

日露戰爭勝利百年

「日露戦争勝利100年も忘れないで」 麻生総務相 - asahi.com : 政治

麻生総務相は15日、福岡県飯塚市での講演で「日本は(明治になった)1868年から37年で、帝政ロシアに戦争をやって勝った。来年は戦勝100年。(太平洋戦争の)敗戦60年の話ばかりする不思議な国だが、戦勝100年のことも忘れないで欲しい」と語った。  さらに「日露戦争勝利はここ500年ぐらいの間で有色人種が白人に勝った最初の例として、世界中の有色人種に勇気を与えた」とも述べた。

日露戰爭で「白人に勝った」その後どうなつたか。

 

「こんな顔をして、こんなに弱つてゐては、いくら日露戰爭に勝つて、一等國になつても駄目ですね。尤も建物を見ても、庭園を見ても、いづれも顔相応の所だが、――あなたは東京が始めてなら、まだ富士山を見たことがないでせう。今に見えるから御覧なさい。あれが日本一の名物だ。あれより外に自慢するは何もない。ところがその富士山は天然自然に昔からあつたものなんだから仕方がない。我々が拵へたものぢやない」といつてまたにやにや笑つてゐる。三四郎は日露戰爭以降こんな人間に出逢ふとは思ひも寄らなかつた。どうも日本人ぢやないやうな氣がする。
 「しかしこれからは日本も段々発展するでせう」と辯護した。すると、かの男は、すましたもので、
 「亡びるね」といつた。(夏目漱石『三四郎』)

大東亜戰爭を思ひ出して本心でもない「反省」をして見せるのは愚かだが、日露戰爭に勝つた事を思ひ出して空景気をつけようとするのも同じくらゐ愚かである。

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