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2004年5月13日 (木)

理性的なる市民

asahi.com : ニュース特集 : イラク情勢

国際テロ組織アルカイダの関連組織とみられる武装グループのメンバーが米国人男性の首を切り落として殺害する様子を収めた映像が11日、イスラム系ウエブサイトで流れた。武装グループは映像の中で、米兵によるアブグレイブ刑務所でのイラク人収容者虐待事件に対する「報復だ」と宣言している。  AP通信などによると、映像には、縛られた民間人男性が写っており、「米フィラデルフィア在住のニック・バーグだ」と名乗った。覆面をした5人の武装グループのうちの1人が「神は偉大だ」などと叫びながら、大きな刃物で男性の頭部を切り落とし、カメラの前に掲げた。

しばらく前、朝日新聞に上野千鶴子がこんな寄稿をしてゐた。
 

 日本といふ國を「敵」と見なしたイラクの武装勢力が、市民は「敵」とはしなかったのだ。高遠菜穂子さん、郡山總一郎さん、今井紀明さんの日本人3人を拘束した行爲は許されるものではない。しかし、武装勢力が國家と市民を區別して扱つたことは記憶しておきたい。/高遠さんと今井さんはNGO、郡山さんも民間のカメラマンで、いづれも國家を背負ふ立場にはない。NGOは讀んで字のごとく「非政府」の組織。そこで動く市民は國家の代表ではないし、代辯もしない。(中略)
 武装勢力は市民を人質に、日本といふ國家と交渉した。國家は早々に、交渉に應じることを拒否した。にもかかはらず、武装勢力は市民と國家を區別し、人質を解放した。血で血を洗ふ戦闘状態のなか、多くの人々の關與で、これほどまでに理性的な判斷が成立したことが、事件でなくてなんだらうか。(4月30日付「私の視點」)

「武装勢力」がそれほど「理性的」なら、なぜアメリカの民間人の首を切り落としたりするのか。刑務所でイラクの「市民」を虐待した當然の報ひ? まさか。

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