箴言集 ジョージ・スタイナー
たとへその最後の扉が人間の理解も支配力もおよばぬ現實に通じる扉であらうと、いやそれだからこそ、きつとわれわれは最後の扉を開けるだらうと思ふ。――ジョージ・スタイナー
(桂田重利譯『青ひげの城にて』 みすず書房、156頁)
「なぜなら、扉を開け續けることは、われわれがわれわれであることの、それは悲劇的な、われわれの存在證明のあかしなのだから」とスタイナーは續ける。たとへ世界が滅びようと眞理や正義を求めてやまぬのが人間であり、そこに人間の榮光と悲惨とがある。その雙方を見据ゑなければならぬ。「進歩主義者」は屡々過つけれども、だからと云つて、世界から「進歩」の概念を消し去る事は出來ぬ。(平成12年10月7日)
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